お父さんのための北欧絵本①ー『ねこの住むまち』デンマーク🇩🇰

『ネコの住むまち』(イブ・スパング・オルセン 作、ひだに れいこ 訳)

【あらすじ】

転校生のラウラとラッセの姉弟。マンションの中庭に下りると、そこは遊び道具もないただのコンクリートの広場で、今日から一体誰と遊べばいいのか、ふたりは不安になりました。

でもマンションの隣の細い通りでは、手回しオルガンの練習をしたり、自転車屋さんの車をみがいたりしている子ども達がいました! 作業場や中庭、納屋では、さらに大勢の子ども達がホッピングしたり、かくれんぼしたり。赤い家のおばさんは、2人を家に手招きし、素敵な模様の織物を見せてくれました。

広場には木登りをしたり、ブランコで遊んだりする子ども達が。すっかり皆と打ち解けたラッセが、秘密基地にラウラを案内する時の嬉しそうな表情がこの本のハイライト――子どもの生命力、たくましさには感服させられます。

 

【翻訳者からお父さんたちへ】

日本では子どもの遊び場不足が深刻です。人的交流を促すデンマークの町づくりについては『マイパブリックとグランドレベル』(田中元子・著、晶文社)や『パブリックライフ学入門』ヤン・ゲール 、ビアギッテ・スヴァア・著、鈴木 俊治、 高松 誠治、 武田 重昭 、中島 直人・訳、鹿島出版会)、北欧の冒険遊び場については『新しい遊び場』(アービッド・ベンソン・著、大村虔一、 大村 璋子・訳、鹿島出版会)に詳しいです。

 

枇谷玲子 (北欧語翻訳者)

1980年、富山県生まれ。2003年、デンマーク教育大学児童文学センターに留学。2005年、大阪外国語大学(現大阪大学) 卒業。 在学中の2005年に『ウッラの小さな抵抗』で翻訳者デビュー。北欧家具輸入販売会社勤務、翻訳会社でオンサイトのチェッカーの経験を経て、現在は子育てしながら北欧書籍の紹介を行っている。訳書に2015年東京都美術館で行われた展示『キュッパのびじゅつかん』の元となった絵本『キュッパのはくぶつかん』(福音館書店)、『カンヴァスの向こう側』(評論社)など。埼玉県在住。

 

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